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住まいづくりを通して街並、生活を考える、和田工芸
 

かつて宿場町として栄えた幸手市の中心市街地を活性化させようと、市内にあって今は使われていない古民家「岸本家住宅主屋」が国の登録有形文化財に登録されたのを機に、宿場町の風情を生かした街づくりのシンボル施設としての再生を図るために、現在の岸本家当主や周辺住民を中心に「旧日光街道幸手を感じる会」を起ち上げました。今後、この岸本家主屋を核に、さまざまな市街地活性化活動を展開していきます。
岸本家住宅主屋は、土蔵づくり2階建てと一部木造平屋建ての瓦葺き。日光街道の宿場町として栄えた幸手宿の醤油醸造所兼住宅として江戸時代末期に建てられたもので、外観は宿場町の面影を今も色濃く残し、屋根は左右に葺きおろした「切り妻造り」と、四方に葺きおろした「寄せ棟造り」の2つからなっています。
弊社でも古民家再生のプロとして発足時からこの会に加わり、岸本家主屋の再生工事はもちろん、これからのいろいろなイベントに積極的に参加していきます。

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<11> 外壁

民家再生-岸本家主屋再生工事しばらくの間工事が進められていませんでしたがようやく進み始めました。
登録文化財の変更手続き、建築確認の変更手続き等にて役所と打ち合わせのために工事が中断していましたが、ようやく再開することができました。
現況が想像以上にいたんでいるために様々な補強方法を講じながら登録文化財の規定に沿うようにしていかなければなりません。

民家再生-岸本家主屋再生工事まず、外周に足場をかけていきます。

民家再生-岸本家主屋再生工事養生シートを張ります。
屋根の瓦の葺き替え・外壁の土壁の修理等で埃が舞い上がり近隣に迷惑がかかりますので出来るだけさける為にも養生シートは必要です。特に屋根の土葺き瓦を下ろす作業は土と埃が舞い上がりますので天気と相談しながら準備を進めていかねばなりません。

民家再生-岸本家主屋再生工事さて、養生シートの囲いの中ではというと・・・

外壁のトタンをはずしてみるとなんと土蔵つくりの柱になっています。土壁を落とさずに施工できればと考えておりましたが、補修用のトタンの下はほとんど土壁が無くなり、写真のような状態になっていました。手の施しようがありません。

民家再生-岸本家主屋再生工事土蔵づくりの柱はこのようにギザギザに刻まれ、この段差に丸竹をのせて木舞を組み込みます。

民家再生-岸本家主屋再生工事一部天井も剥がしてみると、垂木は丸太の上下をチョウナで削ったもので、その上に野地板を並べ杉皮を敷いて土葺き瓦がのっています。

民家再生-岸本家主屋再生工事この時代の建物には火打ちはほとんど入っていませんが、時たま見かけるのが現在の短い火打ちとは違い丸太梁の長いもので、ここでは2k X 2kに斜めに入れられていました。

民家再生-岸本家主屋再生工事蔵戸も傷みが激しく、主屋から浮き上がってきているので大きな梁材を入れ、本体とボルトで締め付け、元の形に戻すことにしました。
関東大震災で痛めつけられた後、簡単な修理で今まで持たせてきたようですが、今回の大改修でどこまで元の姿に復元出来るのか予想できません。

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