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住まいづくりを通して街並、生活を考える、和田工芸
 

かつて宿場町として栄えた幸手市の中心市街地を活性化させようと、市内にあって今は使われていない古民家「岸本家住宅主屋」が国の登録有形文化財に登録されたのを機に、宿場町の風情を生かした街づくりのシンボル施設としての再生を図るために、現在の岸本家当主や周辺住民を中心に「旧日光街道幸手を感じる会」を起ち上げました。今後、この岸本家主屋を核に、さまざまな市街地活性化活動を展開していきます。
岸本家住宅主屋は、土蔵づくり2階建てと一部木造平屋建ての瓦葺き。日光街道の宿場町として栄えた幸手宿の醤油醸造所兼住宅として江戸時代末期に建てられたもので、外観は宿場町の面影を今も色濃く残し、屋根は左右に葺きおろした「切り妻造り」と、四方に葺きおろした「寄せ棟造り」の2つからなっています。
弊社でも古民家再生のプロとして発足時からこの会に加わり、岸本家主屋の再生工事はもちろん、これからのいろいろなイベントに積極的に参加していきます。

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<12> 屋根

民家再生-岸本家主屋再生工事屋根の傷みがひどいため、屋根から瓦を全部下ろします。そして、下ろした瓦の一部は再活用をするために保管します。

民家再生-岸本家主屋再生工事土葺きの土も一部再活用のため保管します。

民家再生-岸本家主屋再生工事瓦を下ろし終わった後の屋根下地

民家再生-岸本家主屋再生工事大屋根は長い間、風雪や地震等に耐えて今まで持ちこたえてきましたが、やはり相当傷んでいます。現況の野地板を残し、高さ調整の上新しい垂木を取り付け屋根の下地を造ります。
多少屋根の形に変更が生じますがこれも今後100年以上耐えるためにはしかたありません。最前の補強をおこなって直していきます。

民家再生-岸本家主屋再生工事1階下屋の丸太桁は両サイド共に全滅状態ですので部分的に交換しながら修理をおこない屋根の下地を造ります。

民家再生-岸本家主屋再生工事桁先はほぼ白蟻被害にあっていました。
このように古民家の改修では壊してみないと解らない部分が多く、当初見積もりの段階でどこまでが工事範囲となるのか予測出来る力を持っていなければなりません。工事を請け負う人の確かな目、古民家の改修では、これが大事です。

民家再生-岸本家主屋再生工事1階下屋屋根と大屋根の納まりも複雑になってきています。

民家再生-岸本家主屋再生工事屋根もだいぶその全貌を表してきました。

民家再生-岸本家主屋再生工事1階下屋屋根 - 軒先の納まり
既存屋根が2段になっています。
既存の軒先の上に新しい屋根の軒先が重なって軒の出を以前より多くして建物を守ります。登録文化財のためにこの部分を残しながら調整し、雨仕舞いのために納まりを工夫しながら施工していきます。

民家再生-岸本家主屋再生工事既存丸太桁の腐食した部分を切り取り、古材を活用して補強し元の形を保存します。

民家再生-岸本家主屋再生工事屋根全体の軒先を多く出し、建物の足下の腐食しないように、また維持管理が容易に出来るように改修していきます。
既存の屋根の形を守り将来の維持管理のために建物の保護を考えながら施工していく作業は登録文化財の問題、建築確認の問題等様々な条件にもとづき施工していかなければなりませんので携わる人すべてにデリケートさ要求されます。

民家再生-岸本家主屋再生工事屋根の下地も出来上がり、瓦を葺き始めました。

民家再生-岸本家主屋再生工事

民家再生-岸本家主屋再生工事建物の中では床組も始まっています。

工事は来年2月末に完成し、建物は桜の季節にはオープンできる予定です。
その前、1月29日の午前中に講演会が行われ、午後からは、工事途中ですが見学会を企画しています。

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